2024年10月16日(水) 本日はヴァニラ画廊・休廊日でございます。

'12/8/13 〜 8/18   水元正也展 「予防接種」

 私は女性の顔(特に鼻と口)が好きだ。女性の鼻をつまんだり、唇をめくったり、頬を引っ張ったりという行為も大好きだ。そしてそれ以上に女性の顔そのものが好きなのだ。どうしようもなく好きなものが目の前にあったとき、そっと触れてみたいと思うのは、人間の自然な現象だ。私の場合、その対象が胸や性器ではなく、顔だっただけだ。
 フェティシストを名乗る以上、自分を晒すことも必要だ。人前に出すのが恥ずかしいと、一瞬ためらってしまうくらいの生々しさがなければ、作品に説得力が足りなくなってしまう。マニアはマニアを見抜いてしまうから。
 何かに対して「嫌い」とか「苦手」とか「不快」と感じるのは大事なことだ。それは自分の身を守るために必要な反応だから。もちろん克服した方がいいこともある。しかし、気をつけなければいけない。中には越えてはいけない一線、嫌いなままにしておいた方がいいこともある。

水元正也プロフィール

1984年  愛知県生まれ
2007年  名古屋造形大学美術学科卒業
2009年  個展「子供たちは森に消えた」
(ヴァニラ画廊)
2010年  個展「王子様の口づけは、まだかしら」
(ヴァニラ画廊)
2011年  個展「青ざめた白い鳥」
(ヴァニラ画廊)
予防接種

展示の様子

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