1947年愛媛生まれ。 スーパーリアル・イラストレーションの超絶技巧によってメタリックの官能的なロボット女性とピンナップ・アートを融合した『セクシーロボット』(1983)によって空山基の名は世界中に響きわたる。ソニーが開発した初代犬型ロボット「アイボ」のデザインではキャラクター・デザイナーとしての才能を遺憶なく発揮。80年代終わりからフェティッシュ、BDSMの世界にテーマを求め『ガイノイド』(1993)を発表。サブカルチャーとしての位置付けに終始していたエロティック・ファンタジーを再定義しポルノとアートの境界線を脱構築した。現在も第一線で活躍しピンナップ・アート、エロティック・アートの真の革命家・エンジニアとして世界中のクリエーターから敬愛されている。
'24/7/27 〜 8/18 こわいもの-The Aesthetics of Fear-
2024年7月27日(土)~8月18日(日)
展示室 A&B
平日 12:00-19:00 / 土日祝・最終日 12:00-17:00
入場料
当日券1,000円
(画廊受付にてご購入下さい)
当日券の購入は現金清算のみとさせていただきます。
また、会期中の物販のみのご利用はお断りいたします。
「現実の世界では考えられないほどに不気味なものという感情を作りだす可能性を、虚構は確保することができるのである。」
(フロイト「不気味なもの」中山元 訳)
隠されているもの、秘められているべきものが顕現するとき、私たちはその象徴に恐怖の念を抱きます。それは死者の蘇り、迷信、抑圧、孤独、静寂、暴力など様々な形や物語をもちながら、恐怖や不気味の感情の源泉となります。
今展示では、国内外の現代作家の恐怖のシニフィエとともに、古今東西の恐怖美術コレクションも同時公開し、多様化する恐怖や不安の表現に迫ります。私たちは何が恐ろしく、何に異様を感じ、それに惹かれてしまうのか。抗えないヴィジョンの魔力をご堪能ください。
◆参加作家(順不同・敬称略・予定)
空山基/近藤智美/光宗薫/髙木智広/雪下まゆ/髙橋美貴/田村幸久/相蘇敬介/小妻要/小山哲生/Arnaud Diemer(アルノー・ディエメ)
Special Collection
渡辺シヴヲ幽霊画コレクション/相蘇敬介コレクション
特別イベント「怪談夜咄2024」
2024年8月3日(土)17:30~19:45
語り手(敬称略):吉田悠軌 ×川奈まり子
料金 3,000円
※先着順/Livepocketにて6月27日(木)正午よりチケット発売開始
怖い絵や幽霊画に囲まれての特別怪談イベントです。気鋭の怪談師・吉田悠軌と川奈まり子が語る怪談話で、ちょっと涼しい夏の一夜をどうぞお楽しみ下さい。
作家プロフィール
近藤智美 Satomi Kondo
1985年 広島県生まれ/東京都在住
夢日記や主観的体験から実感した事を起点に、悪夢を喜劇に変えるメソッドを独自に開発し、絵画を中心に発表している。笑うしかないという状況に於いて発揮される人間の可能性に興味がある。
ライフワークとして自身が参加した渋谷ヤマンバギャル文化を美術史として捉え直す研究を継続して行なっている。
*ヤマンバ・・・1999年から2004年頃まで渋谷を拠点に、限界まで焼いた黒い肌にアフリカの仮面のような化粧と派手な髪色が特徴のギャルから派生した現象。ヤマンバと言われる第一次世代が2000年頃衰退し、2003年頃第二次世代が台頭する。「ヤマンバ」の”ヤ”が取れて「マンバ」という若干丸みを帯びた名称に変更し、メイクもタレ目パンダメイクに改変するなど区別化されている。作者は第二次世代。
髙木智広 Tomohiro Takagi
雪下まゆ Mayu Yukishita
髙橋美貴 Miki Takahashi
相蘇敬介 Keisuke Aiso
1975 北海道生まれ
1995 代々木アニメーション学院 SFX科卒業
2006 特殊造型工房(株)LINK FACTORY 設立
80年代ホラーブームの影響を強く受けたまま現在に至る。「脳裏に焼き付く怪奇の造型」を目指します。
●個展
2015 「怨念ガールズコレクション」(ヴァニラ画廊)
2019 「怨念ガールズレボリューション」(ヴァニラ画廊)
●グループ展
2016~2020 「幽霊画廊」Ⅲ~Ⅴ(ヴァニラ画廊)
2019 「大猩々展」(ビリケンギャラリー)
2021 「人造人間コンプレックス」(ビリケンギャラリー)
2022 「nuranura展」(DUB GALLERY AKIHABARA)
2022 「表現の萎縮展」(特殊書店BiblioMania)
2023 「都市伝説展」(特殊書店BiblioMania)
小妻要 Kaname Ozuma
小山哲生 Tetsuo Koyama
アルノー・ディエメ Arnaud Diemer
フランスを拠点に活動する写真家のアルノーは、戦争での荒廃した風景の撮影から違法ファイトクラブに没頭するに至るまで、ぞっとするような場所で生命と美を探し求める。
不気味の谷に心を動かされたアルノーの写真は、フィルターを通さずに真実を捉えたものだ。彼は被写体に内在する本質を受け入れ、混沌とした存在の中でそれらの生の真正性を確保している。彼にとって、真の美は不完全さ、弱さ、深い不明瞭さの中にこそ宿るものだ。
写真家の家系に生まれたアルノーの芸術の旅は、遊び半分で父親のカメラを使って実験をするようになった彼の形成期に始まった。この質素なツールが未知の領域への扉となり、多様な世界との深いつながりを生み出すパイプ役を果たすことになるとは、当時の彼は知る由もなかった。