ヴァニラ画廊では、展示スペースとは別に古書・書籍も多く取り扱っております。
こちらのコーナーでは作家や画廊スタッフが、書籍をご紹介したり、その周辺にまつわるコラムなどを掲載致します。
第一回目は、只今ヴァニラ画廊のショーケース内にて書物を追憶するブローチ作品シリーズ《Mourning Casket──追憶の寶石箱》・『死都ブリュージュ』を追憶する新作ブローチ《皮膚と遺髪のネック・ブローチI ~ 夜の喪章》を展示中のミストレスノールによる特別寄稿・作品はもちろん「死都ブリュージュ」です。
《上作品》「死都ブリュージュ」を追憶するブローチ《皮膚と遺髪のネック・ブローチI ~ 夜の喪章》
ヴァニラ画廊・ショーケース内で展示中
ヴァニラ画廊では古書肆マルドロールより、ジョルジュ・ローデンバック関連の書籍(森開社)をお預かりしております。
古書肆 マルドロールhttp://www.aisasystem.co.jp/~maldoror/
ヴァニラの書匣①
死都ブリュージュ
著:ジョルジュ・ローデンバック
沈黙と憂愁にとざされ、教会の鐘の音が悲しみの霧となって降りそそぐ灰色の都ブリュージュ。愛する妻をうしなって悲嘆に沈むユーグ・ヴィアーヌがそこで出会ったのは、亡き妻に瓜二つの女ジャーヌだった。世紀末のほの暗い夢のうちに生きたベルギーの詩人・小説家ローデンバック(1855‐98)が、限りない哀惜をこめて描く黄昏の世界。