2024年12月8日(日) 本日の営業時間 12:00 - 17:00 【展示室A】 FREAKS CIRCUS個展「ゆめのまたゆめ」 【展示室B】 稲垣征次個展「いつだって光があれば」

'17/4/3 〜 4/15沖渉二展「細雪」

新画廊 展示室 B / 入場料500円(展示室A&B共通)※会期中無休
沖渉二展「細雪」

沖渉二展「細雪」

展示室B 入場料500円(展示室Bの展覧会もご覧いただけます。)
会期:2017年4月3日(月)〜4月15日(土)
平日(月~金)12:00~19:00
土・日・祝・最終日:12:00~17:00

敗戦復員後すぐに絵筆を握り、人間の性をがむしゃらに描き続けてた沖渉二は、広く著名作家と親交を結ぶ傍ら、漫画雑誌・風俗挿絵と、多くの作品を世に送り出しました。

展示室Bでは、その氏の画業を回顧する展覧会を開催いたします。

濃密な人間の営みを描きながらも、どこか爽やかでユーモアに包まれたその作品を是非ご賞玩下さい。

Exhibition Room B / Shoji Oki Exhibition

Shoji Oki took to paint brushes soon after being demobilized following Japan's defeat in World War II, and has since been creating sexuality-based works in a reckless manner. While forming intimate relations with renowned writers, Oki published many of his works in comic magazines and as genre illustrations.
An exhibition of collected works by Shoji Oki will be held in the Exhibition Room B.
Enjoy the works of human activities of such density, yet somewhat refreshing and embraced with humor.

沖渉二(おきしょうじ)

1922年(大正11年)4月16日、兵庫県住吉生まれ、大阪育ち。
中学を4年で中退後、絵の道を志して上京。翌年東京美術学校(現・東京藝術大学)油絵科に入学。
大学修了と同時に学徒出陣、陸軍本土防衛隊所属。本土決戦に備え配属された宮崎の海岸で終戦を迎える。
復員後しばらくは、進駐軍の美術装飾係として似顔絵担当となる。アルバイトに梅田の洋画絵看板も手がける。
大阪の夕刊紙「国際新聞」の小説挿絵担当となり人気連載となる一方で、糊口を凌ぐためにカストリ雑誌に多くの挿絵を描く。
昭和30年に大阪の日本文華社『千一夜』から東京の丸ビルの一室に移っていた『讀物読本』の岡勇編集長を頼り再上京し、あまとりあ社(久保書店)の『裏窓』を紹介され須磨利之の知遇を得る。
仕事に恵まれず貧乏ではあったが、この頃に結婚し新宿区中井に所帯を持つ。
その後、挿絵画家として『裏窓 』『風俗奇譚』を皮切りに、須磨から紹介された団鬼六と交流を結び、鬼プロ、サン出版、双葉社、二見書房、三和出版、司書房、マイウェイ出版などいくつもの雑誌で活躍し、昭和を代表するSM風俗絵師となる。
また90年代以降は単行本や画集などアンソロジー集も多く出版された。
大阪時代は桜井五郎、SM雑誌は『裏窓』時代から沖渉二(沖渉司)、劇画家としては帯刀惇(たてわきじゅん)、「東スポ」連載には美影栄(みかげさかえ)とペンネームを使い分けた。