2024年4月19日(金) 本日の営業時間 12:00 - 19:00 【展示室A&B】 光宗薫個展「むかしむかし」

'11/1/24 ~ 2/5 バイロスと日本におけるその系譜~蔵書票展~

入場料500円

■特別トークイベント1月29日(土)
日本書票協会会長・内田市五郎氏と参加作家をお迎えして
【入場料1,000円(1D付)17時開場】

昨年開催され、好評を博したバイロスの蔵書票展。観る人を匂いたつような官能的幻想へと誘うその魅力と、美しさ・優美な系譜は蔵書票という小さな輝きの中で、日本の作家にも受け継がれております。
今展示では日本の蔵書票作家の中でも珠玉の4名の作品とバイロスの蔵書票の展示をあわせて行ないます。蔵書票の魅力とバイロス~現代作家へ繋がる「表現の流れ」をご高覧下さい。

特別協力:日本書票協会・伊藤文學

フランツ・フォン・バイロス/Franz von Bayros
1866年クロアチアのザクレブ生まれ。6歳の頃から絵を描き始め、ミュンヘンとウィーンの美術学校で絵の勉強をする。1896年、「ワルツ王」作曲家ヨハン・シュトラウス二世の娘と結婚するが、翌年に離婚。その後ミュンヘンにてクニッル美術学校に入学。1904年に初の個展が開かれ成功する。それから挿絵や蔵書票の注文が次々寄せられ、大型版本も3冊出版された。
1911年、自身の画集「化粧台物語」が猥褻罪でミュンヘン警察から告訴されるが、公判を避け、再びウィーンへ戻る。
1913年、二度目の結婚後、1921年、「神曲」をテーマに60枚の水彩画を発表すると、ドイツやイタリアでの展覧会でも絶賛を博し「挿絵王」の称号を捧げられた。
1924年4月2日、脳溢血の為他界。

アルフォンス井上 プロフィール
1941年神戸生まれ。武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)卒。
この30年間、日本国内各地(神戸・大阪・名古屋・東京・新潟他)で個展開催。世界書票作家展(ミラノ・プラハ・台湾・中国)にも出品。詩集、文学書の装丁、装画やオリジナル銅版画集(書票集・詩画集)が出ている。

蒲地清爾 プロフィール
1948年生まれ。71年ドローイングによる個展開催(米国ボストン等)。日本美術家連盟工房で銅版画を始める。72年日本版画協会に初出品、準会員となる。78年同展で準会員最優秀賞受賞、会員となる。
72、78、83年日動版画グランプリ展。78年文化庁現代美術選抜展。80、86、93年ソウル国際小品国際版画ビエンナーレ(受賞)。83年東京セントラル美術館版画大賞展。83、85、87、89年中華民国国際版画ビエンナーレ。88年ソウル国際版画ビエンナーレ。89、91年ニューヨーク国際小品版画ビエンナーレ(受賞)。90年ルビン国際版画ビエンナーレ(展覧会賞、特別賞)。90、93年フレヘン国際版画トリエンナーレ(受賞)。93年オランダ国際版画ビエンナーレ、ロッツ国際版画展。96年スロベニア現代日本版画展。ポーランド日本の現代版画展。97年ルーマニア国際小品版画ビエンナーレ。 98、01、04年東京国際ミニプリントトリエンナーレ。00年チンタオ国際版画ビエンナーレ(受賞)。その他・ドイツ、イタリア、フランス、ポーランド、スロベニア、日本(受賞)等で蔵書票国際展出品。企画個展11回(ギャラリータマミジアム等)17年間にわたる版画指導(世田谷美術館、目黒区美術館、目黒区民センター等)97年工房設立。テレビでも版画実技指導「芸術に恋して」「美の巨人たち」等・「日曜美術館」にて作品紹介される。現在 日本版画協会会員、「銅夢版画工房」主宰



多賀新 プロフィール
1946年 北海道に生まれる。
72年 「日本版画協会」に初出品する。以後毎年出品。73~74年 「版画グランプリ展」で受賞する。
個展を初めて開催する。シロタ画廊/東京、以後毎年各地画廊にて開催する。77年 「日本現代版画大賞展」松屋/銀座・78年「日本国際美術展」・80年「日本の版画」展/栃木県立美術館・81年「幻視の森」展/セントラル絵画館・82年「年鑑日本の現代版画`82ベスト5」展アートセンター/東京・ギルバート・ルーパー画廊/フィラデルフィア(米)、以後4回開催、ほかに台湾、フランス、イギリス、西ドイツで3回開催する。83年 「セントラル版画大賞展」で受賞。「現代版画10人」展・86年「版画の新世代」展・時計台ギャラリー/札幌・87年「国際交流版画展」カリフォルニア、スウェーデン、ソウル。
87年~風の会展(古心堂ギャラリー/東京)、从展(東京都美術館)、八月会展(日動画廊/東京)
磊の会展(古心堂ギャラリー)JAG展(池田20世紀美術館/伊東)CWAJ展(東京アメリカンクラブ)などに多数出品。国際展多数招待出品。
2000年「土曜美の朝・版画家多賀新」(NHK)が放映される。2001年十勝の新時代Ⅳ「多賀新展」北海道立帯広美術館。2002年イギリスにてケンブリッジ大学教授の肖像画を制作する。2004年「四国88ヶ所霊場へんろ文化と美術展」日本橋高島屋、なんば高島屋、横浜高島屋、京都高島屋を巡回。「多賀新展」神田日勝記念館(現神田日勝記念美術館/北海道)2005年第9回市川市民文化賞特別賞受賞。2008年「佐倉・房総ゆかりの作家たち」展・佐倉市立美術館・2009年「OZIBIZM−幻視・屋久島」展・青木画廊/東京、ひとよし森のホール/熊本、ギャルリ青踏/広島。2010年「OZIBIZM」展・鹿島神社参集殿/鏡石「蘇る江戸川乱歩の世界」展・池袋/東武百貨店。「玉線の会」展喜多方市美術館、神田日勝記念美術館。

林由紀子 プロフィール
1958年東京生まれ、三島在住。
坂東壯一氏に師事。以後、エングレーヴィング技法で蔵書票作品を制作。
個展
2008年12月 「蔵書票職人の贅沢貧乏」 K美術館(静岡県)
2010年7月 「プシュケの震える翅」 啓祐堂ギャラリー(東京)
「林由紀子蔵書票展」 蔵書票ホール(上海)
2010年10月 「プシュケの震える翅」 わいアートギャラリー(大阪)