サトゥルノ・ブット/Saturno Buttò 展

「THE DARK MIRROR」

Saturno Buttò 氏の作品達には、人を律された精神へと促す力がある。

ヴァニラ画廊にて開催中のサトゥルノ・ブット展、油彩で丁寧に塗り重ねられた写実的な作品が多数展示中である。

そこには氏のミューズが、様々な形で木製のキャンバス内に納められている。

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フェティッシュなアイテムに身を包んでいる者、または拘束されているもの、もしくは拘束されることにより完成された姿に成った者...。サトゥルノ氏の確かな絵画技術によって、宗教芸術(キリスト教美術)の図像学的に演出され、時に皮肉めいて、時にはさらに悪趣味的に、物語を背負い絵画のミューズとして降臨する。

 

会場内ではそのミューズ達が自らを誇るように、あなたを見つめるだろう。

彼女等の表情には苦悶の表情は無く、まるで何かを成し遂げるために、自分を解放している姿のように見える。女性という体を持って生れ落ち、その体を介して、肉体をもってして否定した世界、宗教や霊性へ何らかのアプローチをするために選ばれたのではないだろうかと感じるような身体。そして選ばれた肉体として、出来上がっていく律された精神性が作品から匂い立つようである。

そのミューズへの深い愛と情熱、官能の喜び、人間の業の肯定が、サトゥルノ氏のテクニックや世界観だからこそ描くことができるのだろう。

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まるで魔術師のようにそこかしこに仕掛けられた暗喩を解いていくのも、サトゥルノ氏の作品を読みこむ楽しみの一つでもある。

 

日本で初公開となるサトゥルノ・ブット氏の作品群。骨太な暗黒のゴシック絵画の神髄を是非ご堪能下さい。11月16日(土)まで、この貴重な機会をお見逃しなく。

http://www.vanilla-gallery.com/archives/2013/20131104a.html

 

 

ヴァニラ画廊スタッフ・永澤

Saturno Buttò(サトゥルノ・ブット) 「THE DARK MIRROR」

Saturno Buttò(サトゥルノ・ブット)展

11月4日(月・祝)~11月16日(土)
入場料500円

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イタリアの作家Saturno Buttò(サトゥルノ・ブット) の日本初となる油彩とドローイングの展示を行います。

氏のヨーロッパの古典的絵画を連想させるようなスキルを特徴とした作品は、身体の官能性と深い精神性 を湛え

、エロティシズムや痛み、罪と歓喜の間の葛藤を介して、新たなゴシック・ヴィジョンを私たちに喚起させます。

日本初公開の原画をどうぞご堪能下さ い。

Saturno Buttòプロフィール

1957年イタリアのポルトグルアーロ生まれ。

1971年ヴェネチアの美術学校を経て、1980年芸術アカデミーで絵画を専攻。

1993年に最初のモノグ ラフを出版する際に初個展。その後、イタリア・ヨーロッパ・アメリカにて数多く展覧会を開催。

そのフェティッシュで美しい作品は世界中で高く評価されてい る。

雛菜雛子展「ヒナコルメルと地下少女館(飼育室)

現在ヴァニラ画廊Aルームでは雛菜雛子展「ヒナコルメルと地下少女館(飼育室) -ひなこちゃん苺味ー」を開催中です。

雛菜さんの固い美意識に包まれた展覧会。モデルは全て彼女が自身を描いたものであるという特異な作品ばかりです。

 

なぜこのような作品を制作するのか、雛菜さんにインタビューを試みました。

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◆雛子さんの作品群は、全て自らをモチーフにしていらっしゃるのには何か理由があるのでしょうか。

雛:これは制作者とモデルが同じだと何かと便利で、自己を作品の中に閉じ込めるという行為面白いと思っているからです。アウトサイドをコンセプトとしたポルトフィという世界観の作品です。その中で、自分を作品として表現しています。

 

そのポルトフィという作品の中では制作を3パターンに分類していて、Upper(上半身による制作)・Lower(下半身による制作)・Surface(表面)になるわけです。

 

◆???ポルトフィ...

う~ん、そうすると、Upper(上半身による制作)・Lower(下半身による制作)は絵画作品、Surface(表面)は雛子さんの外向きの活動(アイドルとしての活動)という事でしょうか。

 

雛:Surfaceは魔法画家アイドルひなこちゃん苺味、ヒナコルメル少女學館などの私の活動ですね。

 

◆つまり雛子さんの創作活動の一部の事をそう呼ぶわけですね。

何故にこの3つに分けて創作活動をなさっているのですか?

雛:世界平和の為?

◆世界平和の為...。(うーん。)

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◆(気を取り直して)いつ頃からこのような世界観でお描きになっているのでしょうか。

雛:この少女繪については、「ヒナコルメル少女學館で、14歳の少女が111年間の間に描いた」ものです。

◆...段々と(雛子さんが)わかって参りました...

でもこの大作揃いで、その世界観に説得力があるのは、雛子さんの優れた色彩感覚によるものが大きいと思います。

雛:ピンクは私にとって特別な色です。人形・玩具・お洋服やお着物、そして古いものが好きなので、自分で収集しています。色彩感覚も玩具的な色の組み合わせが好きなのだと思います。

 

◆この富崎NORIさんとのコラボレーション作品も、雛子さんが収集したお人形に囲まれて、自らもお人形として登場しますね。

 

◆雛子さんが影響を受けた作家などはいますか?

雛子:好きな作家は個人名ではくくれないのですが、ゴシック美術や、広く宗教美術などが好みです。

 

◆今回の作品も構図が宗教画に近いものが多々ありますね。

今回の展示の見所に付いて教えて頂けますか?

 

雛:展示はヒナコルメル少女學館の地下の地下少女館という設定です。

その地下少女館で繰り広げられる凄惨で美しい少女画家の絵画を是非ご高覧頂ければと思います。

 

◆雛子さん...とても不思議な、でも魅力あふれる人です。

ご本人に負けず、確固とした世界観を持った作品も、大作揃いの迫力ある展覧会です。

是非足をお運び頂き、雛子さんのポルトフィを体感頂きたいと思います。

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今週末11月2日(土)まで、お見逃しなく!

 

 

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