初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。
「光あれ。」
こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。神は光と闇とを分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。
(新共同訳聖書 旧約聖書 創世記第一章一節~五節)
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 古代エジプトや古代ギリシャ、キリスト教、仏教、神秘主義
 「光」は古来より現代に至るまで、様々な文化、思想において特別な意味を持つものとされてきた。それは例えば神の慈愛であり、完全なる調和と美の顕れであり、或いは人間の叡智の象徴であったりした。
 「啓蒙」という言葉一つを考えてみてもそれは分かる。つまり「啓蒙」とは、「蒙(くら)きを啓(あき)らむ」=光で照らす、ということである。無知による盲目の暗闇を、知性という光が照らすのだ。
 光とはつまり、人間が理想とするところのものをもたらすものである。その理想とは、知性と理性によって混沌と狂乱の闇を駆逐し、神の御愛によって栄光と安寧を享受する世界である。
 光に照らされることによって私達は周囲の物の輪郭や色を捉えることができる。そこで見出だされるのは確固とした己れであり他者であり、秩序であり論理である。その上に構築される安定した世界を、私達は「現実」として認識し生きてゆく。

 だが同時に私達はどこかで感じている、「全ては闇から始まった」ということを。私達の存在の根底には、淀み蠢く暗闇がある。それは光とて違うことではない。
 闇の内にあっては輪郭も色も、確かな意味を失い融け合う。それは絶対だと思っていた秩序と安定の崩壊である。その闇に融ける時、感じるのは恐怖だろうか、歓喜だろうか、それとも甘美なる苦痛であろうか。いずれにしろそれは私達を抗いがたく誘惑する。

 魔術とは、人間の持つそのような闇への憧憬と関係するものでもあるだろう。時に科学と結びつきながら、現実的な論理や秩序を超えた世界を臨まんとする魔術が古来から人間を魅了してきたのは、人間が自身の信じる理性の世界の限界と、根底に広がる闇の深淵を知っているからでもあるのではないだろうか。

 かのファウスト博士がその類い稀なる知性の果てに悪魔との契約を求めたように、膨れ上がった知識欲と想像力が、今再び暗闇の世界を欲しているのかも知れない。

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 薄暗闇の中、垂れ下がる電球の仄かな灯りに照らされて、夜光の芸術は浮かび上がる。
 この世のものならぬ者達が描き出された絵画、動物の骨格が作り出す美しいフォルム。
 黒い布に覆われた祭壇には魔術に用いる道具がずらりと並び、キャビネットには秘密の小箱のような作品がひっそりとしまわれている。

 地球に昼と夜があるように、私達人間は光と闇を行き来する存在である。どちらか一方に偏ることはできない。その間を漂い、光と闇が重なり混じりあうところに立ち現れる束の間の幻像が人間であり世界であるとするならば、夜光の芸術達もまた世界のひとつの姿である。
 
   現は夢、夢は現。
 
   暗闇の底に沈殿したように静かに犇(ひし)めきあうそれらの姿を、どうぞゆっくりとご観覧頂きたい。
(画廊スタッフ:伊藤)

 

 

 

 

展示は来週122日(土)17時まで。是非お見逃しなく!

ヴァニラ画廊では来週29()より、今年91日に急逝された小山哲生氏の追悼展示を行ないます。

実験的な創造で常に我々に新たな発見を与えてくれた小山哲生の世界。

深遠なる静謐と膨大なるエネルギーとが同居する、氏の作品の数々を心ゆくまでご堪能あれ


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小山哲生 追悼展 「天国の青い蝶」

 http://www.vanilla-gallery.com/gallery/koyama/koyama2.html


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29()124()
入場無料

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 天国の青い蝶
太陽のバラの島   水と 幻覚
日輪の上のイコン   原色のブルース
この世で最も美しい姿であり 恐ろしくして
もう 見れないのかも
縮樹の美であり 耽醜の美である
つまり 美しいことの 
神秘

天国の青い蝶
太陽のバラの島   水と 幻覚
日輪の上のイコン   原色のブルース
この世で最も美しい姿であり 恐ろしくして
もう 見れないのかも
縮樹の美であり 耽醜の美である
つまり 美しいことの 
神秘


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小山哲生 Tetsuo Koyama / プロフィール

長野県に生まれる

60
年代アートのなかにビタミンを発見、自分の表現行為を「ビタミン・アート」と名付ける。儀式、ハプニングを通して、テレビ、雑誌にビタミン・アートを紹介する。新宿、銀座の街頭でデーティング・ショー「太陽曼荼羅」シリーズで個展。銀座東芝ホールで牛と蛇と人の共演でビタミン・アートリサイタルを開く。

70
年代インド放浪。「花とビートルズとお釈迦様」のテーマで個展。人形の制作を始める。「人・人・人形」のテーマで個展。

80
年代インド放浪。風景画を描き始める。ブロードウェイ新人賞でグランプリを取る。個展「神話深層の飛行」にて銀座 ギャラリーラランヌの壁面を白い夢でいっぱいにする。

90
年代銀座 三真堂ギャラリーで立体拡大のオブジェを発表。公募展にて東京都知事賞、内閣総理大臣賞受賞。

2005
年 渋谷マリアの心臓「この世でいちばん真っ赤なりんご」のタイトルで個展。

2006
年 人人展(東京都美術館)小さな人人展(羽黒洞木村東介)地獄太夫展(マリアの心臓/人形屋佐吉)幽霊展(マリアの心臓/人形屋佐吉)

2007
年 少女恋の美学(マリアの心臓/人形屋佐吉)人人展(東京都美術館)受胎告知展(マリアの心臓/人形屋佐吉)

2008
年 囚われし少女の嘆き・展(マリアの心臓/人形屋佐吉)銀座 ヴァニラ画廊「耽醜の美」のタイトルで個展。IFAA(国際幻想芸術協会)「幻想芸術展」京都(同時代ギャラリー)東京(世田谷美術館区民ギャラリー)幻獣展(ロイヤルサロンギンザ)白昼の大見世物展サディスティックサーカス・見世物アートの現在(ヴァニラ画廊)

2009
IFAA(国際幻想芸術協会)「幻想芸術展」東京(ギャラリーやさしい予感)幻獣展(ロイヤルサロンギンザ)IFAAミニチュアール展(ギャラリーベルンアート 大阪)ヴァニラコレクション(ヴァニラ画廊)この指とまれvol.2 ~地球と子ども達の愛ある未来に~(NHKみんなの広場ふれあいホールギャラリー)

2010
年 人人展(東京都美術館)小さな人人展(羽黒洞木村東介)ベラドンナ展(神楽坂DIE PRATZEIFAA(国際幻想芸術協会)「幻想芸術展」東京(ギャラリー やさしい予感)

2010年) 91日 進行性胃癌により、
さいたま市内の病院にて逝去 享年 67

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 皆様のお越しをお待ちしております。 

 

 

ヴァニラ画廊は現在開催中のヴァニラコレクション展の会期中に創立7周年を迎えました。

ヴァニラ画廊は現在開催中のヴァニラコレクション展の会期中に創立7周年を迎えました。 

新たな想いを胸に、全てのフェティッシュを愛する皆様へ、今後も独自の美的世界を発信して参ります! 

次回展示は、新たな一歩に相応しい天野大吉氏による作品展をお届け致します。  

  

■天野大吉展

 Human Nature

   http://www.vanilla-gallery.com/gallery/amano/amano.html 

  

■11月15日(月)~11月27日(土

※入場無料 

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 "Daikichi Amano's art is a combination of Jean.Cocteau and Jacques Cousteau"

~マリリン・マンソン~

 

 

 天野大吉は、"現代の葛飾北斎"と呼ばれている。

日本で活動しているアーティストの中で、最も重要なビジュアルアーティストであり、彼の作品は日本国外からも注目されている。最近では、欧州、アメリカ、ラテンアメリカそしてオーストラリアなど世界各国で、国際的なカルトファンを獲得している。

驚きなのは、天野作品はこんなに生々しく不気味であるにも関わらず、その美しさはファンを魅了してやまない。
そしてマリリン・マンソン、ギャスパー・ノエ監督など、天野の作品は世界の著名アーチスト達の目にも触れ、絶賛されている。

天野大吉の写真群は彼の中に存在する、秘められた幻想の世界を描いている。それはアニミズム的、獣性的、そして自然の中で生じる帰先遺伝的(アタビズム)なものに由来するファンタジーであり、それが人間としての本能的な恐怖と欲望を呼び起こす
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作品には世界にとって人間の体とは、その類い稀な美しさが讃えられる崇拝の対象であると共に、その肉体は自然界と融合し、奇形化したものである。木、血、骨、鱗そして羽と融合した肉体は‘エロ・グロ’へと変化し、そして最高に強烈なブラックユーモアが、このとてつもなく恐ろしいジオラマの中にくっきりと織り込まれている。

天野の映像の源流は日本文化の伝統的なアイコノグラフィーと神話にある。彼は一枚の写真の中で、女の子を伝説の生き物に化えてしまう。

天野の作品は、禁じられたものを見たいという、圧倒的な好奇心と欲望の中で、その閉ざされた扉の向こう側にあるものをさらけ出すだけでなく、皮膚の下に潜んでいる何かを私達に見せようとしている。そうすることで人間、自然そして性の間に存在する、妖気漂う恐怖に満ちた関係の深層に存在する何かを、私達に告げようとしているのである。

 

   

Kenzi Tanaka氏による個展で賑わうヴァニラ画廊より、次回展示のお知らせです!

銀座の中心で(フェティッシュへの)愛を叫び続けて来たヴァニラ画廊。

おかげさまで来月11月に創立7周年を迎える事と相成りました…!

 

一度では堪能しきれない程のボリュームに満ちた大展覧会。言わずもがな必見です!

  

ヴァニラ画廊コレクション展
CONDENSED VANILLA

http://www.vanilla-gallery.com/gallery/condenced/cond5.html
 
   ■11
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入場無料
 
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ヴァニラ画廊、衝撃のコレクション展、「CONDENSED VANILLA」。

ロマンティックなエロティシズムから色香匂い立つような緊縛画まで、その他に類を見ないラインナップはまさにエロス・フェティッシュアートの殿堂と呼ぶにふさわしい濃密さと迫力で貴方を未知の世界へ誘います。
濃厚なるヴァニラエッセンスの衝撃を体感せよ!

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<参加作家>

 安蘭
稲垣征次
ヴァーニャ・ズーラヴィロフ
笠間しろう
カレン・サイア
河上ヨシタカ
児嶋都
小巻
作場知生
三代目彫よし
須川まきこ
バイロス
古川沙織
美濃村晃
前田寿安
水元正也

 
 (
五十音順・敬称略)
 
<特別展示>
伊藤晴雨 肉筆画帖(未公開)

 

 

 ◆伊藤晴雨画帖について
昭和20年代後半頃、晩年の伊藤晴雨と深い親交のあった小出家の為に氏が描いたものである。
当時、晴雨は夜な夜な小出家を訪れ、お婆様(現所有者の母)の作った手料理をつつきつつ、よもやま話や、思い出話に耽っていた。また、娘さん(現在の所有者)とお婆様を連れ、江の島や向島百花園などを案内したりもした。そもそもの出会いは、女優であった娘さんを乱れ髪のモデルとして選んだことが付き合いのきっかけになったようだ。娘さんの写真を撮り、それを下地として作品を描いた。その娘さんのポートレートは伊藤晴雨写真帖:責め絵の女(フォト・ミュゼ)の表紙を飾っている。晴雨が亡くなったとき、棺に娘さんの写真を入れたいと、伊藤家から申し出があった。

  

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只今ヴァニラ画廊では、kenzi tanaka氏による個展を開催しております

■kenzi tanaka
個展
TRAVELS 夜と幻覚」
http://www.vanilla-gallery.com/gallery/kenji/kenji.html

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入場無料


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夜に外を歩いていると、信号がなにかのシグナルに思えて気になって、その場から離れられなくなったり、電柱がなにかの生命体に見えたりすることがあります。

人が見ている風景はただのモノではなく、一度人間というフィルターを通して見ているナニカではないのかと思います。

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Kenzi Tanaka
プロフィール
 
1999
年多摩美術大学 絵画科 油画専攻卒

2009
年岐阜フラッグアート展 入選

2010
年荻窪ルースターノースサイドthinkandglowrich舞台幕 下北沢 8up tシャツデザイン 看板デザイン、製作

他、インディーズバンド CDジャケット等。

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いくつも重なる色の層の中に垣間見える、いつかどこかで出遭った感覚―――
身近に潜む見えない何かが見えてくる。

それは気付かず通り過ぎてしまった「何か」との再会かもしれない。

皆様のお越しをお待ちしております。

 

 ヴァニラ画廊では来週1011()より、「朝倉景龍」の展覧会を開催致します! 

 

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■朝倉景龍展
「絵画アイドル!ウルトラふぁんとムー☆」

 1011()1023()※入場無料

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灰降る街からやってきた絵画アイドル『ウルトラふぁんとムー☆』
初の東京公演!歌とダンスは有りません!?

この機会に是非生の彼らに会いにいらして下さい、完全初公開のメンバーもお待ちしております。

 

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ウルトラふぁんとム-☆とは

 

不死身のアイドル」をコンセプトに、ギャラリーやイベント施設で年数回公演を行っている。 

これからも様々なタイプの絵人が誕生しメンバーに加わり、徐々にではあるが確実に質、量共に成長していく。

公演は全てオリジナルで無い曲で行われ、多くは曲自体が流れない。 

舞台監修と振り付けは、現在メンバー全員動けないので誰も行っていない。

メンバーのステージ衣装は、ボディラインのはっきりしたものが多いが、今後のメンバーはまた変わった衣装を纏う予定。

2010年には活動の場を灰降る街から東京に広げ、10月に東京初の公演を行う。

メンバーは皆深い愛を持っていて、対峙する人の心持により自在にそれを変化させる。

全員で一枚の絵画となる特性を持っているが、一枚一枚でも活動をしている。 

現在仕事募集中で「出来る事ならなんでもやります!」が信条。

 

ウルトラ   超、極端、過度

ふぁんと   フアン、怪人

ムー☆    神秘の世界、可愛い響き

 

 

最初で最後?の(反響次第でまたアイドル設定やります。)ウルトラふぁんとムー☆、この機会をお見逃しなく!! 

 

(脂鉛筆画家 朝倉景龍)

 

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朝倉景龍プロフィール
1986
年、鹿児島県鹿屋市で誕生
2006
年、ヴァニラ画廊にて個展「狢」開催
2007
年、同画廊にて個展「二枚舌」開催
2008
年、同画廊にて個展「挽肉」開催
2009
年、同画廊にて個展「注文の料理多い店にて」開催
 

只今開催中の田中欣一×金井清顕展の後、再来週104()から1週間、二代目五寸釘寅吉の展覧会を開催致します!

 

■目白バタイユ 改メ 二代目 五寸釘寅吉展 『ニンフェットエロチカ』

104()109()

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世の中にはロリコンが溢れてゐる。それは私自身がロリコンDVDをネツト販売してゐたのでよく知つてゐる。

ま、それが元で私は警視庁に児ポ法違反で逮捕された。

 

懲役一年六月、執行猶予は四年といふ厳しいものだつた。この四年間を何とかおとなしく暮らしていくにはどうしたらいいものかといろいろ考へた。最初の一年は、アダルトDVDを製作・監督してゐたのでそのカネでで凌いでゐた。が、DVD100タイトル近くリリースしてゐるうちに在庫返品となり、ほかに何かいいシノギはないかと思案してゐた。

 

たまたま、母方の祖父と曽祖父が画家だつたこともあり、私は誰に習ふこともなく絵が描けたので、今度はその自分の描いた絵をネツトオークシヨンに出品してみた。すると二年間で三百枚近くの絵が売れた。つまりなし崩し的に画家になつてしまつたといふ按配式。

 

今回のニンフェット・エロチカは、所謂『児童エロチカ』と同義語として用ゐたタイトルです。児童ポルノは必要悪とは云へ、生産されてはならないものだと思ひます。そこで、世間のロリコン趣味の方々が、絵をおかずにオナニーできるやうな作品を描きたいと思つた訳です。三島由紀夫が聖セバスチャンの殉教図を見ながら手淫に耽つたやうに。

 

基本的に、私は細身の垂れ乳が好きな熟女マニアで、くたびれた肉体を描くのを得意としておりましたので、いきなり瑞々しい少女たちの絵を描くのは至難の業でした。しかし描いてゐるうちに、その未発達な身体の曲線や無垢な眼差しに「萌え」を感じる人たちの気持ちが理解できるやうになりました。

 

今回の展示は『ニンフェット・エロチカ』『ガールフレンド』『裸婦単体』『その他』の四部構成になつております。ガールフレンドはレズビアンを題材に昨年から描きためておいた作品群です。(ちなみに私のАV第一回作品はレズものでした)私は芸人時代よくホモ落語といふのを口演しておりましたが、その極北にあるレズビアンたちの甘美な世界を描きたくなり絵にしました。

 

前科者にして、且つ統合失調症である私には、もはや絵を描くといふ行為以外に、良いことは何もできないので、一枚一枚下手なりにも心を込めて描きました。尚、二代 五寸釘寅吉といふペンネームは、かの脱獄犯・西川寅吉の仇名から勝手に拝借したものです。

前非を悔ひ、懺悔講演行脚をした氏の後を継ぎ、「もう悪いことはしません」といふ当てにならない誓ひを込めて、執行猶予明けの社会復帰第一弾の個展となれば幸いです。

 

 (二代目 五寸釘寅吉)

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二代目五寸釘寅吉/プロフィール

1968年東京生 浪曲師・ラッパー・ヴァイオリン演歌師・落語家・右翼などなど、さまざまな職業に従事している最中、児ポ法違反で執行猶予期間をもらい、何とかその期間をおとなしく過ごすために絵を描き始める。平成22年薔薇画廊 新人コンクール佳作賞受賞。

 

 

写真家田中欣一氏の緊縛作品を画家金井清顕が描く。SM写真とエロチック絵画の幻想コラボレーション展の第二段!金井・田中画像.jpg

来週9月20日(月・祝)~田中欣一&金井清顕の展覧会がスタート致します。2007年に開催した展示では、田中欣一の撮りためてきた写真から、金井清顕がインスパイアを受け、田中作品の世界を自身の作品の中で再構築させ、互いの作品を高めあう良きコラボレーション展となりました。それから3年、新たな作品を携えて二人展が再び開催されます!

互いの作品について、お二人に語って頂きました。

 

【田中欣一】
金井さんとはワイレア出版(SMスナイパー誌)の忘年会で知り合いました。お話をしてゆくうちに私が以前撮ったことのある日活ロマンポルノのポスターの背景を書かれていたと言うことが分かりびっくりいたしました。不思議な縁ですね。
そんな縁続きで今度は、私の写真を絵にしたいと申し出がありました。私は快く受け入れましたが実はもう数枚描いていて、私の写真と見間違う、いやそれ以上の迫力で拝見させていただきました。二人展のことも金井さんからお話があり、やらせていただきました。早いものであれから3年も経つのですね。今は「スナイパー」も休刊となり私の写真も貴重になってしまいました。

Kt-world.jp(田中欣一の世界)で公開していますが、オリジナル原稿のすばらしさと金井画伯の迫力のある絵をを是非ご堪能ください。帰りは銀座で一杯どうですか?

 

田中欣一 Kinichi Tanaka / プロフィール
1947
年埼玉県三郷市生まれ。1969年日本大学芸術学部写真学科卒業。1969-70年東映制作所にて「キーハンター」「プレイガール」等の宣伝スチールを担当。1971-1987年ピンク映画、にっかつポルノのポスター、スチールを担当16年間、約800本手がける。1988年~現在アダルト系の月刊誌グラビア(S&Mスナイパー等多数)担当、写真集「緊縛紀行」、「浮世草子」、「ヒップホップ」、等多数。現在、新宿と埼玉三郷市でレンタルスタジオを経営。

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【金井清顕】

田中先生の緊縛写真は、昔からよく雑誌で見て意識していました。背後からの光で、強く白いハイライトが女体の淵に入っているとか、横たわる女の股間から奥の顔までピントがカッチリ合っていたりとか、ライトの数を多く使用して撮影されているので、肌の質感が良く出て、いかにも女体が「美味しそう」に撮れてることなどが好ましいのです。この品格のある画質で、とんでもなく卑猥な事が行われてる絵柄。それが私にとって、田中欣一作品の大きな魅力ですね。ただ、多くの人は網点印刷などによって掲載された雑誌のものしか目にされていないワケですから、ぜひ一度、大きな印画紙にプリントされた、滑らかでクリアーな緊縛作品をご覧になり、女体美を堪能し、かつ、感動して頂きたいと思います。

 

金井清顕 Kiyoaki Kanai / プロフィール
福岡県生まれ。日本工学院専門学校の芸術学部で映像作家を目指すが断念。1981年デザイン会社でチラシ広告用カット・イラストを担当、1988年フリーランスに。ブックカバー、ポスター、パッケージイラストなどを手掛ける。 200210月~20049月 S&Mスナイパー誌に「ロマン絵画館の逆襲」を連載。20041月ヴァニラ画廊にて、個展「ロマン絵画館の逆襲展」開催。2005年漫画制作開始。2007年写真家、田中欣一とヴァニラ画廊にて二人展開催。現在福岡県在住。

 

皆様のお越しをお待ちしております。 

今年も717日にサディスティックサーカスが差し迫っている

 

毎年見どころの一つは早乙女宏美による切腹ショーである。彼女の腹切りを始めて見たのは、2005年、多くの観客が息を潜めて見守る中、私は切腹ショーを初めて見た、とは言っても人に埋もれ殆ど見ることは叶わなかったのだが、お腹から血を流した彼女が天高く昇っていく姿は今でも覚えている。会場内を舞台から派生した死の空気が伝染していく様子がたまらなく心地よく、その空気は、まるで津波のようにウェアハウスの端まで呑み込んだ。

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それから毎年、彼女は様々な形での切腹を見せてくれた。(それはサロメであったり、軍人の妻であったり、2008年の結ばれない恋をした花魁の切腹は、JINMO氏のギターによる「影を慕いて」、上野雄二氏の巨大な花活をバックに、切なく幻想的で、まさに夢の中の物語のようだった。)

エロスとタナトスは陰と陽のような関係だと感じていたが、彼女のショーは両者が交じり合い一体となり飛翔し、ショッキングでしかし静寂すらも感じさせる凄まじい死の物語として展開する。私たちは死を恐るとともに、憧れや幻想も抱いている。その気持ちをこれほどまでに甘美にエロティックに体現し魅せてくれる人はいるだろうか。

 

今年の物語は女流緊縛師・蕾火と組んだ、凛々しき娘子隊の悲劇である。

 

彼女の最期を見届けなくては私の夏は終わらない。

そして立派に死した彼女に、今年もお疲れ様でした、とコヤの入り口で頭を下げたい。きっと早乙女さんはいつものようににこっと笑って手をふってくれるだろう。(田口)

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サディスティックサーカス2010
http://www.sadistic-circus.com

日時
2010
7 17 日(土) OPEN 1700 START 1730

会場
Shibuya O-EAST
150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-14-8
TEL
03-5458-4681  http://www.shibuya-o.com
料金
指定席:前売7,000 円/当日7,500 円(ドリンク別)
立見:前売5,500 円/当日6,000 円(ドリンク別)
出演者
ペインソリューション(ノルウエー)・ルイスフライシャー(ドイツ)・こまどり姉妹・浅草駒太夫・蕾火・早乙女宏美・山田広野ほか
前売券
チケットぴあ http://t.pia.jp/ Pコード404-668
ローソンチケット http://l-tike.com/ Lコード 37546
今回「サディスティックサーカス・サイトからのネット予約」はございません。
前売券はチケットぴあ、ローソンチケット、O-EAST、もしくはヴァニラ画廊http://www.vanilla-gallery.com/  ヴァニラマニアhttp://www.vanilla-mania.com/ ブラックハートhttp://www.bar-blackheart.com/ の各店でお買い求めください。
各店の営業時間はサイトでご確認ください。5/24 ~発売します。
当日券
当日券はO-EAST 窓口で当日販売します。
●R18
18
才未満入場禁止(要ID カード)ご入場の際には必ず写真付き身分証明書をご持参ください。(免許証/パスポート/社員証/学生証など本人の顔写真と生年月日が明記されたもの) 20才未満の飲酒はできません。
その他のご注意
予告なく出演者が変更になる場合があります。
今回の興行はオールナイトではありません。
一度退場されると再入場できません。
撮影一切禁止(ビデオ・カメラの持込みはできません。)飲食物の持込みはできません。
会場内に有料貸しロッカーがあります。指定プレス以外の取材は一切お断りします
お問い合わせ
サディスティックス 03-5537-0223(~ 7/16 迄)

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カレン・サイア写真集「Rubber Duck

ほっと一息つく所、それは人それぞれ違うだろう。だが、そう問われたならば回答とし多くの人が「風呂場」と答えるのは想像するにかたくない。

 

カレン・サイアの初の写真集はそのバスルームの鏡に映る人間(そして人間とはいえない何か)を写し取った意欲作である。

一日の疲れを癒し、また明日に備えるために一人で入るバスタブ。湯は私たちの表面上の汚れを拭い去ってくれるが、けして内面の淀みまで落としてくれるわけではない。外面の姿を消し去り赤裸々に本質を浮かび上がらせる場所として、浴室はもっとも適している場所かもしれない。一人になるそこで、無意識に私たちは人に見せないもう一つの姿をさらけ出す。浴室の鏡に映るそれは、生気の無い病人の姿であり、クリーチャーであり、痛々しく傷口をさらし血を流した姿であり、多数のフックに突き刺されがんじがらめになった姿であったり、眼鏡をとった淫らな姿であり、豚であり、そして死を濃く背負った姿でもある。

 

そのような姿は誰も見たくないもの、そして見せたくないものかもしれない。しかしカレンはそんな姿をバスタブの縁にちょこんと座っているラバーダックを暗喩的に使用し、寓話的なモチーフ・抜群のセンスで実に美しく内包しながらも、外面を洗い流した人間の本質を問う作品集に仕立てたのである。

 

今日浴室の鏡にはどんな姿が映るのだろう。カレンの素晴らしい手腕を通していない姿を鏡の前に晒すのを少し躊躇う。(スタッフ・田口)

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カレン・サイア プロフィール

アメリカ・ロサンゼルス生まれ。
パサデナのArt Center college of Designsを卒業後、フォトグラファーとなる。
カリフォルニア在住。フェティッシュ/呪術的ともいえる素材を用いた写真にアンティークな要素を吹き込んだ作風が持ち味の現代写真アーティスト。

Louis Fleischauerの作品とのコラボレーション写真作品"Bloodletting""Invocation of Desires"シリーズがある。

 

ヴァニラ画廊の展覧会ではカレンの初写真集2010年「Rubber Duck」のスペシャルボックス及び通常版をどこよりも早く限定販売します。(通常版も著者のサインカード入りです。)美しく装丁された写真集を是非ご高覧下さい

※スペシャルボックス版に関しては79日からの発売となりますので、ご了承下さい。