ヨーロッパで描かれるエロティシズムより、江戸時代に描かれた春画にリアリティを感じる。これは我々世代の一般的感覚で、少しだけ時代遅れかもしない。江戸の浮世絵師達は沢山の春画を描き残した。その中でも歌麿は評価が高かった。彼は女の独特な表情を捉えた。それは、女だけではなく、女の相手の“男”を描くことができたからだ。北斎や栄泉が描けなかった男のエロティシズムを歌麿は見事に表現した。吉原に住み込んだ彼は社会に繋がる遊郭全体のエロティシズムを見ていた。歌麿が見ていた女は永遠の中に生きるヴィーナスだった。





小宮山逢邦(こみやまほうぼう)/プロフィール

1969年 劇団六月劇場研究生となる。
1970年 武蔵野美術大学芸能デザイン科卒業。
1973年 江戸更紗染色図案家に師事。
1975年 東京アドデザイナース入社。
1977年 フリーランス・イラストレーターとなる。
1980年 このころより切り絵作家となる。
1999年 カレンダー「見物東京百景」(凸版印刷)
2000年 著書「切り絵のこころ」(MPC)
2001年 東京造形大学非常勤講師となる。
2002年 著書「切り絵のエロス」(MPC)
2003年 カレンダー「切り絵のエロス」(ファンタランド)
2006年 著書「大人の切り絵」(MPC)




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